大好きなあの人は生徒会長♡

私のこの思いは...
彼女たちに伝わっただろうか。

ううん。

伝わってなかったとしても...
私は、彼女たちのおかげで強くなれた気がした。


彼女たちもただただ、片瀬くんが好きなだけ。



何も悪いことなんてしてないのに。







ーバンッ





「...っ!?千乃、大丈夫!?」


すぐ駆け寄ってきてくれた紗綾。

でも、紗綾の可愛い顔は一瞬で怖い顔へと変わった。





「ねぇ、何してくれてんの?
わかってんの!?何したか。言ってみなよ、ほら!」




紗綾は、怖い顔で彼女たちを責め立てる。





「...うの!違う!紗綾。」


「え...?」







「彼女たちは、ただ片瀬くんが好きなだけ。
私が片瀬くんを想ってるように。

彼女たちは、何も悪くない。」







これが本当の私の気持ち。

彼女たちの邪魔をしてしまったのかもしれない。




だから私は...





「ごめんなさい」




一言彼女たちに告げた。