罪な恋。

席に座り、しばらく窓の外を眺めていた。
その時…
「ねぇ」
後ろから声がした。
ビックリして振り返るとそこに立っているのは髪をくるくると器用に巻いた今時風の可愛らしい女の子。
「そんなに驚かないで!私は安藤 優(アンドウ ユウ)後ろの席なの。宜しくね。」
へへっ。と照れくさそうにしながら手を差し伸べてきた彼女はとてもいい子そうで。
私にとって高校生活で初めてできた友達。
「私は佐々木 有紗。宜しくね。」
そう言って彼女の手を握った。

私と優が親友になるのにそう時間はかからなかった。