いままで…ありがとう

「え……」

私はゆっくりと手を下ろしていった。

前を見ると、涙を流して立っている夏見ちゃんがいた。

悪いことしたってどういう。

聞こうとしたけれど夏見ちゃんがその場に座り込んでしまった。

そこへ私は近づいた。

「……ごめんなさぃ…友紀っ」

夏見ちゃんを見ると、肩が震えていた。

まるで、子供が泣くように。

「……子供の頃のこと思い出したの…」

子供の頃……

何故、子供の頃を思い出しているの?

「私、友紀とは高校で初めて会ったと思ってたけど…違ったの」

「どういう」

夏見ちゃんは私と目を合わせて驚くことを言った。

「私達……幼稚園の頃に会ってたの!」

「っ!?」