いままで…ありがとう

コツコツ…
 
前には楽しそうに友達と会話をする夏見ちゃんの姿があった。

その様子を見ると何か心が重くなった。

すると、羽求ちゃんは“そうだ!“と声をあげた。

「どうしたの?」

聞くと鞄から何かを探しだした。

「あった!」

羽求ちゃんは一枚の紙を取り出した。

「…それなに?」

「ん?あ、これ?これは明日までに提出しなきゃいけな……あれ?これ友紀もらった?」

今日は学校からは何も配られていなかった。

「もらってないよ?」

「……もしかしたら、秀が友紀に告白してるときに先生が配ったかも」

「えっ!」

だとしたら机の中に入ってるかもしれない。

私は教室の方向へ体を向けた。

「私も行こうか?友紀」

「大丈夫!羽求ちゃんは行ってて良いよ。後で向かうから」

それだけ言うと羽求ちゃんはわかったと言って私に手を振った。

小走りで私は教室に向かった。