いままで…ありがとう

キーンコーンカーン…

「そろそろ帰ろよー!」

先生が教室で作業していたみんなに言った。

みんなは、ザワザワしながらも帰りの準備をして帰っている。

ベランダから見える空はオレンジに染まっていた。

私も帰ろうと鞄を持った。

「夏見ー!帰ろー!」

廊下から聞こえる声。

「うん!ちょっと待って!」

そして、鞄を持って廊下まで走る夏見ちゃん。

「遅いよー」

「ごめんごめん!」

「……」

「友紀ー?どうしたのー、帰ろー」

私の隣から顔を出す羽求ちゃん。

「ううん、なんでもない。行こっ」

私は少し早足で廊下に羽求ちゃんと一緒に出た。