ざわざわ

「なんだろう?」

「さぁ…」

私達はあれから教室に戻ろうとして廊下を歩いていると、何かざわざわしていた。

そして、その原因は教室に着いてからわかった。

「秀と友紀が付き合ってることがわかったぞー!」

直人君が皆にそう言っていた。

秀君を見ると顔を真っ赤にしていた。

「おい!直人、おまえ何いってんだ!!」

ズカズカと直人君の前に寄って胸ぐらを掴んだ。

直人君はニヤニヤして秀君を見ている。

「だって本当だろ?あっ、もしかしてあれは友紀を騙しただけの嘘か~?」

「は!?」

「じゃあ、俺友紀とっちゃおっかな~?」

「……」

秀君どうしたんだろう?直人君となに話してるかわかんなかったけど黙りこんじゃった。