いままで…ありがとう

「ﾋｯｸ……ﾋｯ…」

私が泣いてしばらく経った。

秀君は私が泣いている間ずっと頭を撫でてくれていた。

秀君ってやっぱり優しいな。

私はこのままではさすがにヤバイと思って秀君から離れようとした…が

……あれ？動かない…

力を出しても秀君から離れられない。

「ちょっと、秀君離してもら…」

私は離してもらおうと秀君に話しかけた瞬間。

「好きだ……」

「……え？」

私はその言葉で体が止まってしまった。

『好きだ……』

一瞬理解ができなかったけどしばらく経って理解できた。