いままで…ありがとう

義人君に触れようとしたが…

パシッ!

「いっ!」

手で弾かれてしまった。

義人君は、最後にこれだけ言わせて?と言って私を見た。

「俺に…関わらないで……関わったところで、友紀を泣かせるだけだから………」

「そんなこと!?」

私は言い返そうと話した。けれど… 

タッタッタッ

走って行ってしまった。

「っ!待って!!」
 
手を伸ばすがギリギリ服をかすっただけだった。

私も義人君を追いかけた。

走っている途中で何人かの人とぶつかった。

けど、今は義人君を追いかけることだけに集中した。

だが…

グキッ!

「痛いッ!」

右の足首から変な音がして、私はその場で転んでしまった。

そのせいで義人君を見失ってしまった。