いままで…ありがとう

時間も過ぎていき準備も終わろうとしていた。

「もうすぐだね、準備が終わるの」

「そうだな」

廊下に立ち自分の教室を見る、秀君と私。

教室には可愛らしい文字で告白喫茶と書いてある。

どんな風になるのか私は少し不安だった。

そして、私はあることを思い出した。

「秀君、確か秀君って告白するんだよね?」

私は秀君を見ながら言った。

秀君はハァーとため息をついて、うつむいてしまった。

「あぁ、あの直木が勝手に言いやがったからなー」

あぁ、確かそうだったね。

「友紀はしないの?告白」

へっ?告白?

秀君は私に言い放った。

私は全力で手を左右に振った。

「無理!無理だよ!私なんかが告白しても、絶対フラれるだけだよ!」