「つーけ!つーけ!早くつけ!」

私の隣ではしゃいでいる夏見ちゃん
それを見つめる私。

そう、私は今夏見ちゃんと
バスの席が隣。

「うっせよ夏見!おまえ!」

後ろから叫ぶように言いつける義人君。
そして、それを言われて腹が立ったのか
夏見ちゃんは後ろに振り向き
義人君を睨み付けた。

やだ………また喧嘩…

それにしても夏見ちゃん……
今の顔怖いよ………

「やめろよ!義人…今日ぐらいは
夏見とも仲良くしろ………もちろん、
友紀にもだけど……」

二人の止めに入ってくれた秀君。

あぁ……義人君の隣が秀君でよかった…

すると義人君はいきなり私の事を見た
そして、小さく舌打ちをして
静かに席についた。

えっ?何……私…何かしちゃった?

私はそんな疑問を浮かべて
時間は過ぎ、キャンプ場はあっと
いう間についていた。