ドキッ…

あれ?なんだろうこの
心臓が速く脈打つ感じ……
顔が熱い…

私がジッと義人君を見ていたら
義人君はもっと顔を赤くし、
机に伏せた。

「やだぁ!!もう!恥ずかしく
ならなくてもいいのよ!義人!」

恥ずかしい?何が恥ずかしんだろう?

私はそんな事を思った……

すると……

「うるせぇー!夏見!!」

義人が夏見ちゃんに向かって叫んだ。

え?えー?また喧嘩…始まっちゃうの?

私はもう朝の喧嘩だけで十分だよ…と
思いため息をついた。

「どうしたの?ため息なんてついて…」

隣にいた菜々子ちゃんが私の事を
心配した表情で見つめていた。

優しいな…菜々子ちゃん。

私は心配かけないようにしようと
笑顔を菜々子ちゃんに見せた。

「ううん…なんでもないよ」

その言葉だけ言うと菜々子ちゃんは
そう?と呟き笑ってくれた…