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「…ゥ」

私は昔のことを思い出していた。

何で、こんな大切なこと忘れちゃうんだろう。

頭を抱えて思った。

「友紀…思い、出したの?」

夏見ちゃんは私の前に立って言った。

「うん…」

その瞬間、夏見ちゃんは座り込んでしまった。

そっちを見ると、手で顔を隠している。

「ごめんなさい…ごめんなさい!!」

夏見ちゃんは小さな声で私に言った。

謝らないで…

謝らないでよ。

「っ!謝らないで!!」

私は大きく声を出して言った。