いままで…ありがとう

「だ、ダメだよ。お母さんが危険って言ってたよ」

歩きながら私は夏見ちゃんに言った。

もう、周りは木ばかりの森の中。

冷や汗ばかりが流れている。

「大丈夫だよ!バレないように早く戻ればいいんだから」

そういって夏見ちゃんは、ぐいぐいと私の腕を引っ張っていく。

「いいのかな?」

「いいんだよ!バレなきゃいいんだよ!」

何故か、進んで森に足を私は進めていた。

「友紀すごい大きな木がいっぱいあるよ!」

周りに指を指して言っている。

「わぁー!!」

私は大きな木の下に立った。

「大きな木!!」

すると、夏見ちゃんはもっと行きたいのか腕をまた引っぱり出した。

「ねぇー!もっと奥にいこーよー!」

「えっ?だめだよ!お母さんにしかられちゃうよ!」

それでも、腕を引っ張り続けている夏見ちゃん。

私は、これ以上言ってもダメだと思いついていった。