わたしの日常 〜極普通な毎日〜

走るほどの距離じゃない。隣の教室だったから。
それでももう時間がなかったから走った。

ガラガラガラ~…

この教室ももう全員来ていたようであたしたちへの視線はすごかった。
「え、えっと…遅刻ですか?」

恐る恐るあたしは先生に尋ねた。

「いや、まだ大丈夫だけど遅すぎるよ。」
教師であると思われる若い男性は言う。

「す、すみません…その…教室間違えちゃったんです。」
りのちゃんは苦笑しながら言う。

「あほかお前ら。」
「いてっ!」
あたしは出席簿で頭を叩かれた。
その瞬間みんなが笑う。