君色。〜ずっと忘れない〜

優母「そうやって強がっちゃって。本当は家に帰りたくないんでしょう?だってこんなに震えてるもの。」
私の手はガタガタ震えていた。強がっているのもバレバレだった。

優母「あのね、全然迷惑じゃないのよ。苺ちゃんがいること。むしろいてほしい。苺ちゃんを助けたい。元気になるまでそばで協力してあげたい。でも貴方のお母さんの許可をもらってないの。それなのにここにいてもらうのはダメなこと。だから、私が話をつけておくから。苺ちゃんには優也もいるわ、私がいないときは優也になんでもいって。大丈夫よ。苺ちゃんの居場所はちゃんとあるもの。とりあえず、今日はゆっくりやすみなさい。ね?」
なんでこんなに優しくしてくれるのだろう。温かかった。すごくすごく何かで包まれている感じがした。