第2弾しましまパンツマン

貢が腰を上げると「おはようございます」部屋の外で女将コルキの声がした。

貢は急ぎ、内緒声でコルキに事情を話す。


「承知しました。道具をお持ちいたします」

コルキは表情1つ変えず、冷静に応じたように見えた。

連休前に改装したのは離れの棟だけだ。
が、離れの棟以外に異常がないという保障ははい。
事を荒立て警察沙汰にはしたくない。

コルキは、ここは……彼に調査をと連絡をとる。

コルキは、もしかしたら旅館だけの異常ではないのかもしれないとも思う。

木六本の母、梅サクラの千里眼とも言われる占いも聞いておきたい。

あれこれと策を巡らすコルキだった。

朝食後。
持ってこられたドライバーで、コンセントをばらすとチップ型の盗聴器が見つかった。