♪どこの誰だか知らないけれど、しましまパンツを~♪


携帯電話の着信音が鳴り響く。


「もしもし……大二郎……何!?……ズパン?……がに股警部が…………わかった」


さっきまでの緩んだ顔はそこにない。
一転、険しい顔になったしましまパンツマンの顔を琴姫は心配そうに見つめた。


「事件ですのね」

「いや、まだ何も……未然に」

「お気をつけて」

「おお、」

短く答えて、すっと中指をピンと立てる。

決めポーズを決め、しましまパンツマンは爆音と共に走り去った。