side 優矢

俺は最近、野球の自主連を再開した。
今は高校2年生。甲子園に出るためには
あと1年しかない。
野球部にその内入って1年練習して
今のレギュラーを抜かないと
自分がピッチャーなんてできるわけがない。





「ただいま。」

「あら、さっきまでゆづちゃん来てたのよ。もう少し早く帰ってくれば良かったのに。」

また始まった。俺の母さんは
いつもおしゃべりだ。まぁ大半は聞いてない…って



「えええっ今何て!?」

「だからゆづちゃんがうちに来たの。」

「はあ?なんで!?」

「何か優矢が野球を止めた理由は何て聞いてるかって聞いてきたわ。」

「母さん余計な事言ってないよな!?」

「あら、私は余計な事は言ってないつもりだけど。」

「わかったよ。次あいつが来ても余計な事言うなよ。」