「でも、今の高校の野球の推薦がだめになっても学力特待生でどうしても行きたいって言うからあそこを受験したのよ。まさか、ゆづちゃんも同じ高校とは思ってなかったわ。」
「え、でも野球しないなら今の高校行っても意味ないんじゃ」
「でもね、甲子園の夢やっぱり諦めたくないみたいなの。野球止めてからも自主連だけは相変わらずやってるからね~」
「ならいつか野球部入るんですか!?じゃないと甲子園は出れませんよね!?」
「よくわからないけど区切りを付けるまでは無理って言ってたわ。」
「そうなんですか。」
ふと時間を見た。
「え、もうこんな時間!?すみませんそろそろ帰ります。」
「あら、もう帰るの?今度はゆっくりしたときにおいでね。」
「はい、ありがとうございます。お邪魔しました。」

