ピーンポーン
「あらゆづちゃん久しぶりね、いらっしゃい」
「突然すみません、あの聞きたい事があって」
「いいよいいよ、あがって」
「お邪魔します。」
ここは優矢の家。今話してるのは優矢ママ。
「そうだ、ごはん食べていく!?まだなんでしょう?もうすぐ優矢も帰ると思うし。」
「あ、いえ優矢が帰るまでには帰りたいので、すいません。」
「あら、ならまたゆっくりしたときに食べに来てね。」
「ありがとうございます。あの、単刀直入に聞きますけど、優矢が野球を止めた理由は何て聞いたんですか!?」
「やっぱりゆづちゃんが関係してたの?」
「え、なんで…」
「あの日から優矢からゆづちゃんの話を何も聞かなくなったから、ゆづちゃんはどうしたの?って優矢に聞いたら、もう俺はああいつとは何も関係ない。幼なじみでも知り合いでも友達でもない。ただのクラスメートだって聞いて、もうそれ以上聞けなかったの。」
やっぱりあの日何が起きたか
私と優矢と春樹しか知らないんだ。

