私は昔を思い出した。
優矢とまだ仲がよかった頃。
でも優矢と知り合いでかつ幼なじみとか
言ってしまえば私は今の学校で
確実に大変な目にあう。
皆から質問ぜめにされるのは確かだ。
もちろんまだ出会ったばかりの涼太にでも
この話は出来ないのだ。
だから適当にはぐらかす。
「私将来栄養士になりたいんだ。」
実はこの学校は栄養学部のある大学の
付属の学校だ。
そこも私がこの学校を選んだ理由の一つ。
こう言えば先生達も許してくれた。
「あ、そういうことなんだ。でもゆづなら国立でも行けたと思うんだけどなー」
「あそこの大学ならうちからも近いし、地元を離れたりしたくなかったからね。」

