「え、あ、うん。」

どうしても断る事が出来なかった。


「あ、ゆづ、ここどうやって解くの!?」


「えっ!?あ、そこは加法定理の公式を使って…」



そんなこんなであっという間に外は暗くなった。

「あ、もうこんな時間だ。今日はありがと、ゆづ。」


「ううん、私も今日の授業の復習にもなったし。家で勉強するのも省けたから。」


「そっか、なら今日のお礼として家まで送らせて!?」


「えええ!?家?いいよいいよ、ここからは凄く遠いんだから!!!!」


「大丈夫って、俺も遠いから。」

「いやいや、反対方向だったらどうするの!?本当に大丈夫だから!気にしないで!!」

「だから、お礼だから気にするな。帰るぞ。」


「えぇちょっと待ってよ!!!!」