そんなこんなで…

放課後…


「なぁ中崎。」


「えっ???なに?」

隣の席の涼太から声がかかった。

「ちょっと勉強教えてくれないか?今日数学寝てたしさ。あ、もし忙しいならいいけどね。」

帰りはいつも梨沙と一緒に帰る。

でも用事はとくにないから別いいか。



「うん、大丈夫。でもちょっと待ってて。」

梨沙に涼太と勉強するから帰れないととだけ伝えると、



「ちょっと柚月!!チャンスじゃないのー♪いい加減あいつのこと諦めて坂本にしたら!?」

梨沙には優矢と小さい時からの幼なじみで
優矢のことが好きと言っていた。
でもこと細かくは教えていない。
ただちょっと色々あって
とは伝えたけど。


「ううん、私は影でずっと好きなままでいいの。どうせもう昔の彼は戻ってこないもん。」

「あーもう、よくわかんないよ。なら明日坂本との報告してよねー。じゃ、ばいばい!」


報告って何も絶対起こらないのに…