あたしはズカッと大河のチャリの後ろに乗る。

「ほら!行くよ!」

「えぇーー。行くのかよー。」

「行ーくーの!!早く!」

大河はだるそうにペダルをこぎ始める。

あたしの家から学校までは
さっきみたいにチャイムが
聞こえるくらいだからそう遠くない。
チャリ20分くらいだ。