「ちょ...今日はこれで勘弁して...//」

大河は消えそうなくらいの小さな声で言ったけど、こんな耳元で言われたら聞こえないわけない。

「たっ大河!恥ずかしいって...」

ここは人通りが少ないものの、何人かの人はいる。

「あんな男に抱きつかれてんじゃねぇよ...」

あたしは小柄だから、背の高い大河に抱きしめられると胸元にすっぽりおさまってしまう。