「万生くん 私万生くんが好き...大好き...」



私は静かに眠る万生くんに語りかけた









あれから 12年が過ぎた。



私はまだ万生くんを想ってる



私も28歳かぁ...



おばさんだね


そんな考え事をしてるとき



ドンッ






一人の少年にぶつかった



すごく驚いた



その少年は万生くんにそっくりだった



なんだか万生くんに会えた気がしてうれしくなった




「あれ?これ、生徒手帳?」




その手帳には




━━━伊藤 直生━━━━







私たちの奇跡はまだ始まったばかりなのかもしれない。