そして 12年後





「学校行ってきまーす!」




俺は伊藤直生。



今日から中学生なんだ!



俺さ 前から探してるっていうか



会いたかったっていうか



そんな人がいた気がして。



思い出しそうで思い出せないんだ



「ま、いいか。 あ!遅刻する!」



と、急に走りだした



ドンっ



前をよく見ていなかったせいで



人にぶつかってしまった



「わっ!」



「キャ!」



「「ごめんなさい」」



「大丈夫?」



「大丈夫です。」



??女の人固まってる



「あ!あの、ごめんなさい!」



「私こそごめんね!」



何だろ...今の人



はじめて会ったはずなのに



僕 知ってる?



どこかで会ったのかな?



気のせい?








これは僕たちの奇跡の物語



そして もう一つの物語りが動き出していた