「君、勉強してるの?」 「はい。」 「そっか。真面目だね。」 「そうですか?」 「ああ。 あんな女子どもとは違うな。」 俺は独り言のように小さな声でいった。 「……何かいいました?」 「いや、なんでもない。」 「そうですか。 あ、先生のお名前って…。」 俺の名前、知らねぇのかよ。 ほんと、勉強オタクって感じだな。