目がトロンとして、足の力が抜けてくる。

すると、先生は頬に添えていた手を腰にあて、支えてくれた。


しばらくして、唇を離す。


「…はぁ……はぁ…」


「梨穂、そんな顔されたら、理性、崩壊しちまうんだけど。」


「えっ?」


「ははっ、驚きすぎ。さっ、教室戻るぞ。」


「あ……はい。」


私たちは2人で校舎に入った。