「じゃあ、俺は、まだやらないといけないことあるから、戻るな。 あとは、2人でごゆっくり。」 「ごめんね。乃樹。 やることあるのに、私のために…。」 「いいよ。梨穂が無事で良かった。 唯一の家族だからな。」 そういうと、乃樹は校舎に戻っていった。 「梨穂、あんなに辛い過去があったんだな。 もっと早く助けに来られれば良かったのに……。」 「…そんなのいいですよ。 先生が来てくれただけで嬉しいんですから。」