「聞きたいことはそれだけですか?」 「ああ。」 「じゃあ、戻りましょうか。」 私が扉に手をかけたとき、 先生に、手首を掴まれた。 「先生?」 「分かってる…。 教師が、生徒を好きになることが、だめなことくらい。」 「何いってるんです?」 「梨穂。」 「はい?」