「“そうですか”って、お前、寂しくなかったわけ?」 「寂しかったですけど、そんなことより勉強しないとなんで。」 「梨穂、ひどくねぇか?」 「ひどくないですよ。 受験まであと4か月ですもん。」 「へぇ、梨穂、勉強の方が大事なんだ。」 「それは、当たり前です。」 「あー、わかった。もういい。」 先生はそういって、私から離れる。