身代わりの彼女。





『あっりすぅっ!!大丈夫かぁっ!?』

懐かしのお兄ちゃんの声、お兄ちゃんの匂い。

『大丈夫だよ?ごめんね、いっぱい迷惑かけちゃったね。』

私はそう俯きがちに呟いた。

『はぁ…、めちゃくちゃ心配したんだぞっ!!まぁ無事でよかった…。』

そう言って私をギューと抱きしめる。

くっ…苦しい…。

『おにっ…ちゃん…、くっ…苦しい…しっ死んじゃう…。』

私は自由な腕でお兄ちゃんの背中をバシバシ叩く。

するとお兄ちゃんは慌てて離れてくれた。

私はむせてしまった。

『うぅ〜、ゲホッ…ケホッ…、

お兄ちゃん締めすぎっ!?死ぬとこだったじゃんっ!!』

『うわわぁ、ごめん!!』

お兄ちゃんは怒った私の頭を優しく撫でる。

もぉっ!!怒りたくなくなっちゃうじゃないっ!!

そう心の中で突っ込んだ。