身代わりの彼女。




なんとか放課後までもったけど、なんか朝よりもかなり怠いし、体が重い。

早く、帰って風邪薬飲んで寝よ。

そして早く治そう。

私はそう思いながら重い身体を引きずるようにして教室から出る。

でも残念ながら症状は意外に酷かったらしく、ふらふらして足元がおぼつかない。

真っ直ぐ歩け無いしだんだん視界が歪んで行く。

そして瞼が重くなり前に倒れる…と思ったけど、誰かに支えられたようだ。

『あっぶねぇな。』

『あっ…、すみません。』

私は咄嗟に相手の顔を見た。

すると相手は…、

彼だった。

彼の顔は明らかに不機嫌だった。

ああ、私が彼女に会いに行く邪魔をしたからだ。

『あの、私大丈夫ですからどうぞ彼女さんのところにいってください。』

『は?どこが大丈夫なわけ?めちゃふらふらしてたじゃん。』

『あっ…、あれは!…っ!』

私は大きな声で叫んだせいか頭痛がしだした。

『大丈夫かっ?』

『だ…いじょうぶです。

だから早く彼女さんのところに…。』

『置いていけってゆーのかよ。』

『はい。』

ますます不機嫌になって行く。

もう!!そんな顔するなら早く行けばいいのにっ!!

『私は大丈夫ですからっ!!』

『っ!大丈夫訳ねぇだろっ!?』

私は怒鳴られたから泣きそうになった。

でも俯き唇を噛み締めながら耐えた。

『帰ります、さようなら。』

私はそう言って歩き出したがつぎの瞬間私の視界は反転しいつの間にか彼にお姫様抱っこされていた。