身代わりの彼女。





私の腕からはまだ血が垂れている。

そうすると、看護師が慌てて駆け寄って来た。

『大丈夫ですか?』

『あっ…、はい。』

『とりあえず、診察室へっ!』

『はい。』

『どうぞ、お連れの方もお入りください。』

『ありがとうございます。』

私達は診察室へと入った。

私は予想以上に血が出ていたみたいで、包帯を巻き、輸血をしてから病院を出た。

あたりはもう真っ暗だ。

『翔吾、今日はありがとう。』

『いいって、それより明日紹介するからな。』

『うん、楽しみにしてるね?』

『ああ。』

『ばいばい、またね。』

『ああ、またな。』

私は家に帰る前に買い物をした。

あっ、今日は久しぶりにハンバーグにしようっ!

私はハンバーグの材料を買って、家に帰ると…。

家にはなんと…、



お兄ちゃんがいた。

『お兄ちゃん?』

『おお、有栖遅かった…な……、

腕どうしたっ!?』

『えっと…、刺されまして…。』

『誰に!?』

『あっ麻美さんに…。』

『麻美ぃ!?』

『おっ…お兄ちゃん!!落ち着いてっ!』

『落ち着いていられるかっ!!』

『今からご飯作るんだからっ!!』

『えっ…?今日のご飯って…。』

お兄ちゃんは袋の中を見て、目を見開いた。

『そう、お兄ちゃんの大好きなハンバーグ、でもお兄ちゃん帰ってくるなら言ってよね。』

『有栖が病室に来なかったからだろ。』

そう言ってお兄ちゃんは顔を歪めた。

『ごめんっ!!今から作るから…、ね?』

私はそう言って袖をまくった。