身代わりの彼女。





でも、流石に血までは隠せなかったようで…。

『じゃあさ、何でそんなに君のしたに血が垂れてるの?』

『えっ…と。』

『隠さなくていいから。』

と、彼はしゃがみこんだ。

そして私の右腕を優しく両手で包む。

『うわっ…、結構この傷深いよ?』

『嘘っ。』

『大丈夫大丈夫。一緒に病院行こ?』

『えっ?いや病院は、行くけど着いてこなくていいよ。』

『いやいや、そんな傷で歩いてたら怖いし。』

『酷っ…。』

『じょっ…、冗談だよ。』

『むぅっ……。』

『あっ!自己紹介まだだったな。』

『へ?』

『俺は、桐谷翔吾(キリタニ ショウゴ)だ、君は?』

『私は叶 有栖。』

『よろしくな、有栖。』

『いきなり呼び捨て!?』

『嫌か?』

『べっ…別に。』

『じゃあ俺は翔吾って呼んでくれ。』

『あっ…、うん。』

カッコいいな。