身代わりの彼女。

有栖side


『ねぇねぇ、あれって麻美さんじゃない?』

と、女子が呟いた。

その呟きに男女構わず窓に飛びつく。

愛梨までも…。

私は興味無いし、HR中だし、それに群れるの嫌いだし。

私は頬杖をつきながら溜息をついた。

そして、その騒動の後麻美さんは姿を消したらしくみんなもおとなしく席に着いた。

そしてHRが終わり、私はゆっくりと校門に向かう。

そして、あともうちょっと校門から出ようと言うところで麻美さんが現れた。

運悪く誰も周りにはいない。

『ねぇ、ちょっと話したいんだけど。』

『ああ、有海くんですね?待っててください。』

私はそう言うと踵を返しゆっくりともと来た道を戻ろうとした。

すると麻美さんは…、

『大樹じゃなくて、貴方とよ。』

と言い私の腕を掴んだ。

『えっ…?』

『そこのカフェに入りましょ。』

『あっ…はい。』

私は半分強制的に連れて行かれた。