身代わりの彼女。




俺は咄嗟に叶の腕を掴んだ。

叶は痛い。と弱々しく呟いた。

俺はうるせぇと言った。

もう、頭ん中がぐちゃぐちゃだ。

俺をこんなに夢中にさせる女なんて居ないと思った。

俺は社会を舐めていた。

昔から俺は容姿に恵まれていることは分かっていた。

でも、俺の周りには猿みたいにうるせぇ女が群がった。

俺はそんなのが嫌いだった。

ただ、顔が良い奴は結構いた。

だから、俺は暇つぶしに女達と遊んだ。

でも、良い奴は居なかった。

もう何もかもが腐って見えた。

そんな俺の常識をひっくり返したのが叶だった。

叶は自分で気づいて居ないのか、ただフツーにいる高校生だと思っているようだった。

でも、そんな髪や顔で目立たないはずが無かった。

俺の友達も叶を一目みようとやってきた。

叶はまるで人形のようだった。

顔のせいもあるがなんせ笑わない。