身代わりの彼女。




私は制服姿で病院に向かった。

そして病室でお兄ちゃんとお話をしていた。

お兄ちゃんはリハビリを頑張っている。

何故かと私が聞くと、有栖のハンバーグが早く食いたい。と答えた。

私は嬉しかった。

でも、幸せがあれば不幸もあるんだね。


その不幸は突然起こった。

私はお兄ちゃんとお別れをし、ゆっくりと来た道を戻る。

すると、目の前に誰かの影が見えた。

その影は2つあって私が通り過ぎようとしたその時…、

2つの影が振り返った。

私は唖然した。

影の正体は…、


有海くんと麻美さん。

麻美さんは可愛い笑顔で有海くんに話しかけていた。


ズキンッ…。


胸に小さな痛みが走った。

でも、次の瞬間…


有海くんが麻美さんを引き寄せてそっとキスをした。

長い長いキスだった。

それを見た瞬間…、私は泣いてしまった。

そして、走り出した。

それに有海くんは気づいたのか私の名前を呼んだ気がした。

でも、私はあり得ないな。と自分自身をあざ笑った。

本当に馬鹿なやつ。

最初から分かってたはずなのに。