身代わりの彼女。




俺はそっと叶の部屋のドアを開けた。

もちろん、こんな時間に叶が起きているはずは無くて…。

俺はベッドの近くにある椅子に座った。

俺は叶の顔を覗き込んだ。

すると長い睫毛で影が出来ていて、横からの弱い光を受けて鼻のかげもできている。

すげー可愛かった。

それより、叶熱下がったみたいだな。

頬も赤くないし、息も乱れていない。

俺はしばらく叶の顔を見つめていた。

どれくらいたっただろう?

『んっ…。』

叶は大きな伸びをしてから体を起こした。

そしてまだこちらに気づかないのかぼーっとしている。

『おはよう。』

『おはよう、ございます。』

まだ思考が回っていないのか平然と返事を返す。

でも、さすがに数分したら気づいたようで…、

『ふぇっ?どうしてここにいるの!?』

そう叫んだ。

うるせぇ…。