身代わりの彼女。




馬鹿だな、こいつ。

薬飲んでねぇのに風邪なんか治るかよ。

しかも…、


たった1日で!!


余程の馬鹿か?

仕方なく、俺は薬を探して叶に手渡し、水を探しに部屋から出て行った。

俺は玄関の一番近くにあった部屋に入るとまさかのビンゴでそこにはコップと、水道があった。

俺は水道の蛇口をひねり、コップに水を入れ蛇口を閉めてからゆっくりと零さないように、叶の部屋に向かった。

だが、俺がドアを開けた瞬間何かとぶつかってぶつかった物が吹っ飛んだ。

俺は一瞬何が起こったか分からなかったが、下を見ると痛そうに顔を歪めた叶がいた。

しばらく呆然と俺を見上げていたが俺は全く状況が理解出来なかった。

『どこに行こうとした?』

『えっと…、ちょっと水を取りに…。』

何だ、水か…。