身代わりの彼女。




でも、どうやら風邪は治るどころか酷くなったようだ。

なぜかって?

そりゃ、息も荒いし、頬はりんごみたいに赤いから。

『可愛い…。』

気づけば俺はそんなことを言っていた。

『馬鹿だな…、俺。』

でも可愛いのは事実だ。

『んっ…。』

やべっ!

俺は身を隠せそうなところに隠した。

叶はトロンッとした目でキョロキョロしている。

その瞬間俺は何かに当たってしまったようだ。

ガサッ…。

やべっ!叶がトロンッとした目でこちらをジッとみてくる。

そして…、

『誰かいるの?』

と呟いた。

俺は動揺していて答えられなかった。

そしたらまた…、

『誰かいるの?』

と呟いた。

もう隠せねぇなと思い…、

『ちっ…、ばれたか。』

と言って俺はゆっくりと身を隠していた場所から叶の元へ行く。

すると叶は目を見開いて信じられないと言う顔でこちらをみた。