多分、有栖が行くとしたら家だよな。
俺は急いで有栖の家に向かった。
俺は有栖の家から数百メートル離れたところで立ち止まった。
だってそこには……
やばいほどのイケメンと有栖が立っていたから。
いや正確には抱き合っていた…かな。
『誰だ…有栖を泣かせたのは。』
やばいほどのイケメンが放った言葉で弾けたように俺は声を上げた。
『俺です。』
と。
その瞬間、有栖とやばいほどのイケメンがこちらを向いた。
有栖は目を見開き、イケメンは怒りの形相でこちらを睨んでいた。
『お前か?有栖を泣かせたのは。』
イケメンの地に響くような声が聞こえた。
『はい、俺です。』
そう答えた瞬間、イケメンがこちらに殴りかかって来た。
でも、有栖が慌てて追いかけてきてイケメンの腕に縋り付いて、
『ダメっ!お兄ちゃん!大樹を殴らないで!』
そう叫んだ。
って…ん?
おっ…お兄ちゃん?
ってことは有栖の兄?
『離れろ、有栖。俺はこいつを殴らねぇと気が済まねぇ。』
『ダメっ!!大樹のせいじゃないからっ!!』
『じゃあ、誰だ?』
『言えない。』
『何でだ?』
『女の子…だから。』
女の子?まさか…
『麻美か?』
気づけば俺はそう呟いていた。

