身代わりの彼女。





そして、ある日有栖は母さんに日本に帰りたいと言った。

でも、母さんはなんでそんなこと言うのかと聞いて居た。

有栖はエレンが帰れって言った。と言うと母さんはエレンはそんなことは言わないと肩を持った。

ついにその瞬間、有栖は我慢の壁が崩壊した。

有栖は少し涙を溜めた目でこちらをチラッと見た後、家を飛びたした。

俺は追いかけようと、リビングの扉のドアノブに手を掛けた瞬間、エレンに逆の手を引っ張られ、よろけた。

『雄大お兄ちゃん、何処行くの?』

エレンはキラキラした大きな目でこちらをジッと見つめながら聞いて来た。

でも、この瞬間俺は思った。

こんなやつよりも有栖の方が何倍も可愛いと。

『有栖のところに行くんだ。』


気がつくと俺は低くそう呟いていた。