身代わりの彼女。




しばらく眠ってしまったようだ。

辺りはもう薄暗い。

私の耳には時計の秒針の音とかなり小さいけど人の声…。

って人の声!?

あり得ないよっ!!

何せこの部屋は完全防音のはずだよ?

私はゆっくりと身体を起こした。

するとガサッと物音がした。

『だっ誰?』

もちろん、誰も答えない。

再び私の耳には時計の秒針の音しか聞こえなくなった。

でも、私は絶対に誰かがいるとそう思った。

『ねぇ、誰なの?』

私は再び同じ質問をした。

でも、今度はちゃんと返事が返ってきた。

『ちっ…、ばれたか。』

そこに現れたのは…、


有海くん。

『どうしてここに居るの?
どうやって入ったの?』

『お前、不用心だぞ。』

『えっ…?』

『全く…、玄関の鍵を開けっ放しにしてるなんて。』

『うそっ…。』

あり得ない。

私としたことが…。