飛鳥ちゃんは涙を流しながらごめんねって謝っていた。
私は、自分でしたことだから大丈夫!と答えた。
飛鳥ちゃんはそれを聞いて安心したのか眠ってしまった。
大樹…、大丈夫かな。
『有栖?どうした?』
『いや、大樹大丈夫かなって。』
『心配すんな、きっと上手くやるさ。』
『そっか、そうだよね。』
『有栖って本当お人好しだね。』
よく言われます。
『私は人が悲しむのが嫌いなんです。』
『そっか、いい子なんだね?』
『違いますよ。』
『大樹が惚れた理由、何と無く分かるわ。』
『ふぇっ?』
『無自覚かぁ、大樹も頑張れだな。』
『えっ?』
『何でもねぇよ。』
『そっか。』
『意外にあっさり引くんだな。』
『まぁね。』
『有栖、寝てろよ。』
『ん、そうする。』
本当は大樹が心配だけどね…。