身代わりの彼女。

有栖side


んっ…、ここどこ?

真っ暗…。

怖い…。

助けて…、大樹。

『やっと目が覚めたのね。』

『麻美さん?』

パチッ…。

眩しい…。

どうやら麻美さんが電気をつけたようだ。

『ふふっ、馬鹿よね?偽善者のくせに。』

『偽…善者?』

『ふふっ、無自覚?大樹の前では良い子のふりして裏では何かしてるんでしょ?』

『っ!そんなのしてないっ!!』

『うるさいっ!!』

ドカッ…。

『痛っ…。』

右腕に痛みが走った。

『痛い?いつも大樹に守られてっ!!




良い気になってんじゃねぇよっ!!』

パチッ…。

ドコッ…。

麻美さんは私の頬を叩き、お腹を蹴った。

はぁ…、私って何処に行っても虐められなきゃいけないの?

『あんたさえ居なければ!!大樹は私のものだったのに…。』

『大樹はっ!あなたのことは好きじゃありませんっ!』

『はぁ?じゃあ何?私達はラブラブですって言いたいの?』

『違いますっ!大樹は人のことをちゃんと考えていますっ!!あなたみたいに人を無条件傷つけることはしませんっ!』

『はっ、私が悪者だって言いたいんでしょ!?』