身代わりの彼女。

大樹side


有栖の後ろに俺の嫌いな麻美の姿があった。

麻美は黒人と一緒に居て不気味な笑みを浮かべていた。

そして有栖がゆっくりと振り返った。

麻美は有栖を罵った。

有栖はガクガクと震えていた。

そして俺は初めて有栖が麻美に忠告されていることを知った。

忠告、と言う言葉が出た瞬間…


有栖の震えは一層酷くなった。

俺は有栖をやんわりと抱きしめた。

麻美は黒人に何かを告げてまた俺たちの方へ向き直った。