『はぁ、あんまり手荒な真似はしたくないけど…
仕方ないよね?』
『何をする気だ。』
大樹は私からそっと離れた。
『……やれ。』
『『『『うす。』』』』
黒人っぽい人達が近づいてくる。
5.6人は大樹の方に……、
残りの人達は私の方へと近づいて来た。
黒人っぽい人は私の腕を強く掴み何処かに連れて行こうとする。
『いやぁっ!!離してっ!!』
私はそう叫んだ。
飛鳥ちゃんがこちらに近づいて来たけど、黒人っぽい人に突き飛ばされた。
『有栖ちゃあんっ!!』
飛鳥ちゃんの右足には真っ赤な血が流れていた。
『大樹っ!!飛鳥ちゃんがっ!!』
『ちっ…、相手が悪すぎる。』
『大樹っ!!飛鳥ちゃんがぁっ!』
私は力の限り叫んだ。
そして大樹が飛鳥ちゃんに駆け寄るのを見て少し感動した。
でも、私は完全に油断していた。
『はっ、人の心配するより自分の心配したら?』
麻美さんはそう言って私をあざ笑った。
そして、黒人っぽい人が私を抱え上げていつの間にか止まっていた車の後部座席に押し込まれた。

