身代わりの彼女。




私はバランスを崩してこけそうになった。

私は次に来る衝撃に備え目をギュッとつむった。

でも衝撃はいつまでたっても来なかった。

『ぶねぇな。』

私はゆっくりと目を開ける。

そしてゆっくり目線を下げると細いのに筋肉質な腕が私のお腹に回って居た。

私はゆっくりと腕を辿って目線を上げる。

すると、私の大好きな人が居た。

『危ねぇだろ!?』

『ごめっ…なさっ…。』

『良かった。』

大樹はそう言って私をぎゅーっと力いっぱい抱きしめた。

『麻美と…、婚約はしてねぇ。』

『えっ?』

『まぁ、麻美の親が勝手に進めてるだけで俺や、俺の親は反対してる。』

そっか…。

『何で?』

『何でって好きでもねぇやつと婚約したって無駄だ。

それに……。』

ギュッ。

『俺は有栖が好きだからな。』

『ありがとう…、



私もっ!!大樹が好きっ!!』

良かった、私見捨てられてはなかったんだ。